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寒い浴室はヒートショックが起こる危険性が高い場所です。
ヒートショックとは急激な温度変化によって体が受ける影響のことを指します。
血圧の急変によって失神、脳卒中、心筋梗塞などの重い症状を引き起こし、当事者を死に至らせることもある現象です。
実際に、国内では年間1万人以上がヒートショックが原因で死亡しており、死亡者数は高齢化が進むにつれてますます増えていく見込みです。
とくに寒い浴室内で熱い湯船に体を沈めたときや、熱い湯船から上がるときにヒートショックが起こる場合が多いです。
このページではお風呂のヒートショック対策について解説します。
被害を受けやすいのは高齢者ですが、ヒートショックは誰にでも起こり得る現象です。
ヒートショック対策として最も有効なのは浴室暖房機を設置することです。
浴室暖房機は稼働させることによって浴室内の気温を自由に調整することができるため効果は絶大です。
気になる設置費用ですが、浴室暖房機の本体代と工事費を合わせた費用相場はおよそ8万?30万円です。
設置する場所や搭載している機能によってかかる費用がかなり変動し、施工期間も取り付けタイプか埋め込みタイプかによって大きく変わってきます。
取り付けタイプだと当日に終わる場合が多いです。一方、埋め込みタイプだと2日程度かかる場合もあります。
浴室や直面している問題に最適な浴室暖房機を選びましょう。
取り外しするのにも費用がかってしまうため、取り付ける際は取り付け場所を慎重に決定しましょう。
浴室暖房機についてもう少し掘り下げていきますね。
天井に換気扇の間口がない在来工法の浴室の場合、壁掛け式タイプの浴室暖房乾燥機であれば大規模工事をせずに設置できることが多いです。
もしくは、既にある換気扇の場所に浴室暖房乾燥機を設置するという方法も取られます。
ただし、照明が邪魔になってスペースが無いために取り付けられなかったり、設置は出来ても天井に点検口が無いので配線工事費用が余計に掛かってしまう場合もあるので、リフォーム業者に浴室を確認してもらって見積もりの作成を依頼しましょう。
在来工法の浴室はユニットバスに比べて断熱性や防水性が劣っていますが、浴室暖房乾燥機を設置することでこの点をカバーできるのがこのリフォームのメリットです。
冬場の浴室は他の部屋との室温差が大きく、ヒートショックのリスクがあります。
ユニットバスに比べて断熱性の低い在来工法の場合、そのリスクはさらに高まります。
そこで浴室暖房乾燥機を設置することで、入浴前に浴室を暖めることが出来ます。
そのため、家族に高齢者や心臓に持病のある人がいる場合は特にオススメできるリフォームです。
浴室を暖める時間を予約出来たり、浴室の室温が低くなると教えてくれたり、入浴の直前に急いで暖めたりと様々な機能があるので、自分達の生活スタイルに合わせて機種を選ぶと良いでしょう。
また、防水性で劣る在来工法は浴室暖房乾燥機を設置することで効率よく換気出来るので、結露やカビの発生を抑えることが出来るのもメリットです。
静かな音で換気できる機能が付いていたり、気温が低い冬場などは換気の風量を抑えてくれる機能が付いていたり、節電モードが付いていたりと浴室暖房乾燥機に付いている換気機能は性能が高いです。
ユニットバスに浴室暖房乾燥機を入れるメリットは3つあります。
1つ目のメリットは乾燥機能で、一般的な浴室のように換気扇を回して浴室内の湿気をとるのではなく、浴室を乾燥させて湿気を無くします。
そのため、カラッと湿気と取り除くことができカビの繁殖を予防できるのです。入浴中も湿気を感じず快適で、爽快な空気の中で入浴できます。
2つ目のメリットは暖房機能で、浴室内を温かく保つことができるので湯冷めを防いだり、冬に起こりやすいヒートショックの予防にもなります。
血圧が高めの人や、お年寄りのいる家庭では非常に役立つ機能です。脱衣所で洋服を脱いだり、湯船から出たときに寒いと感じることもなく、快適なバスタイムが楽しめるのもメリットです。
3つ目のメリットは衣類乾燥機能で、洋服を乾かすことができます。
梅雨の季節はジメジメして洗濯物が乾きにくく、室内干しにすると独特の臭いが発生してしまいますが、衣類乾燥機能を使えば浴室内が乾燥器のような状態になるため、部屋干し特有の臭いもつかず快適に仕上げられます。
花粉の季節も、浴室乾燥機能を使って乾かせば花粉が洋服につくリスクを防げるでしょう。
このように、浴室暖房乾燥機はなければないでなんとかなるものの、あれば生活を数段豊かにしてくれるメリットがたくさん揃っているのです。
ユニットバスに浴室暖房乾燥機を入れるリフォームにかかる費用は、浴室暖房乾燥機のメーカーや電気式であるかガス式であるか、施工業者によって異なります。
本体の値段と施工費用が込みで25万円から35万円が相場です。
浴室暖房乾燥機が電気式の場合は、室内機を設置すると工事は完了となりますが、ガス式の場合は室内機だけでなく室外機も設置せねばならず、温水パイプをつなぐために壁に穴を開けたり、ガスの配管工事も行うため大掛かりな工事となります。
それゆえ、ガス式の浴室暖房乾燥機を入れるリフォームの方が費用が高くなる傾向です。
できるだけ費用を安く抑えるためには、メーカーにこだわらず必要な機能を付けた浴室暖房乾燥機を入れることです。
業者によっては、型遅れのものや、過剰在庫のものなどを安く設置してもらうようお願いすることもできます。
また、電気式にするのか、ガス式にするのかによって初期費用や電気・ガス料金も変わってくるため、施工費用だけでなく導入後にどれだけの費用が掛かるのかを比較したうえでリフォームすることも大事です。
浴室暖房乾燥機以外にも「浴室床暖房」を取り入れるヒートショック対策もあります。
浴室床暖房の機能を使うことで、急激な温度の変化を和らげて事故を防ぐことができます。
他にも、入浴後に浴室床暖房のスイッチを切っても、余熱で浴室が乾燥するので、カビにくくなりキレイな状態で浴室を維持できるというメリットがあります。
在来工法はオーダーメードで作ることができるので、浴室の広さや形に合わせて浴室床暖房を取り付けることができます。
[st-kaiwa1]お好みでモルタルとタイル、または檜等の自由自在なリフォームが可能になります。[/st-kaiwa1]
浴室床暖房はもちろんですが、浴室入り口の段差や手すりの位置、浴室の高さなどのバリアフリー対策も同時に行うことができます。
在来工法の風呂の場合は、床部分をリフォームすればよいだけなので、ユニットバスよりもが費用が安くなるでしょう。
しかし、浴室の床下に配管などの障害物があって床暖房を取り付けられない場合は、追加工事が必要です。
・床解体工事…約2万円
・床暖房取り付け費用…約3万円
・配管工事代…約1万5000円
合計:約6万5000円(施工業者によって異なります)
ユニットバスの浴室の暖房には、床暖房以外にもありますが、床暖房以外の暖房器具であると、床付近がなかなか温まらないほか、風が当たり不快だと感じる可能性を否めません。
浴室床暖房は、ほかの暖房器具に比べて、部屋全体を温めることができるというメリットがあります。
床暖房は床面全体を均一に温めるという特徴があり、室内の上部にたまる暖気によって、上部だけが温かくなるといった不便を感じることなく、室内全体を温めることが可能です。
温風によって浴室を温めるわけではないので、乾燥を気にする必要もありません。
さらに、床下に収納されている暖房器具であり、浴室内に設置されているわけではありません。
このことから、カビやほこりなどの汚れを掃除する必要性がないということもメリットです。
価格は各メーカーのカタログ記載の税抜の定価です。床暖房は、本体代とリモコン代がそれぞれ必要です。
さらに配管部材や適切な給湯器の設置が必要ですが、ここでは床暖房の機器本体の平均価格帯を取り扱います。
平均価格:約10万9000?11万4000円
浴室周りの断熱施工もヒートショック対策として有効な手段です。
必要に応じて床下、天井、壁、窓のどれかに断熱を施すことになるでしょう。
その中でも特に盲点となりやすいのが窓です。
床下と天井と壁に断熱が施されていたとしても、窓がそのままだと寒い浴室のままです。
そのため、断熱する場合は抜け漏れがないよう徹底的にしましょう。
気になる費用ですが、
床下の断熱施工の費用相場は1平方メートル当たりおよそ8,000円で、施工期間は長くても2日、ほとんどの場合その日の内に終わります。
天井の断熱施工の費用相場は1平方メートル当たりおよそ3,000円で、施工期間は2、3日かかる場合が多いです。
壁に断熱塗装を行う断熱施工の費用相場は1平方メートル当たりおよそ3,500円で、施工期間として2、3日かかる場合が多いです。
窓に内窓を設置する断熱施工の費用相場はおよそ4万円で、ほとんどの場合その日の内に取り付けてもらえるでしょう。
他にも浴室を丸ごとリフォームするという方法もあります。
もちろんそれなりの費用がかかりますが、徹底的に浴室の断熱施工を行いたい方にはおすすめです。
参考になれば幸いです。